2014年06月22日

感染性心内膜炎について(2)

●感染性心内膜炎について(2)


●分類

感染性心内膜炎は,無痛性かつ亜急性の経過をたどることもあれば,急激な代償不全に至る可能性が高い,より急性かつ劇症の経過をたどることもある。



●亜急性細菌性心内膜炎(SBE)は侵襲性であるが,通常は潜行性に発症し,緩徐に(すなわち,数週間から数カ月かけて)進行する。

しばしば,感染源や侵入門戸は明らかでない。

SBEは,最も一般的にはレンサ球菌(特に緑色レンサ球菌,微好気性と嫌気性レンサ球菌,非腸球菌D群レンサ球菌,および腸球菌)によって起こり,一般的ではないが,黄色ブドウ球菌,表皮ブドウ球菌,および選好性の ヘモフィルス属によって起こる。

SBEは,しばしば歯周,消化管,または泌尿生殖器の感染による無症状の菌血症を発症後,異常な弁に生ずる。



●急性細菌性心内膜炎(ABE)は通常,突然発症し,急速に(すなわち,数日間かけて)進行する。

感染源や侵入門戸はしばしば明らかである。

細菌の病原性が高い場合や細菌に大量に暴露した場合は,正常な弁にABEが生じることがある。

ABEは通常,黄色ブドウ球菌,A群溶血性レンサ球菌,肺炎球菌,または淋菌によって起こる。



●人工弁心内膜炎(PVE)は,弁置換術を受けて1年以内の患者の2〜3%に生じ,それ以後には年0.5%で生じる。

僧帽弁よりも大動脈弁の弁置換術後に起こりやすく,機械弁も生体弁も同等に罹患する。

早期発症の感染症(術後2カ月未満のもの)は,抗菌薬耐性の微生物(例,表皮ブドウ球菌,類ジフテリア菌,大腸菌型桿菌,カンジダ属,アスペルギルス属)による術中の汚染によって主に引き起こされる。

晩期発症の感染症は,病原性が低い微生物による術中の汚染や,一過性の無症候性の菌血症により主に引き起こされ,しばしばみられる微生物にはレンサ球菌;表皮ブドウ球菌;類ジフテリア菌;および選好性グラム陰性桿菌,ヘモフィルス属,アクチノバシラス-アクチノマイセテムコミタンス,およびカルジオバクテリウム-ホミニスがある。

タグ:心臓の病気
posted by ホーライ at 12:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 感染症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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