乳児および小児に対するワクチン接種スケジュールは正常な乳幼児や小児の治療へのアプローチ: 推奨される小児期および青少年期の予防接種スケジュール。
全ての成人において検討されるワクチン接種を 免疫化: ルーチンの成人のワクチン接種表 2: 表に記載する。
非定期的能動免疫(例,狂犬病,腸チフス,黄熱,髄膜炎菌およびマイコバクテリア感染のため)の適用およびいくつかの定期的ワクチン接種に関しては,本書の別の個所に記載の特定疾患で考察されている。
定期的ワクチン一覧表.html
●ジフテリア-破傷風-百日咳:
ジフテリア(D)および破傷風(T)ワクチンは,それぞれジフテリア菌および破傷風菌から調整されたトキソイドである。
全細胞(w)百日咳(P)ワクチンは,百日咳菌の細胞壁断片ならびにDおよびTを含む(DTwP)。
百日咳菌の半精製または精製成分(例,百日咳毒素,線維状赤血球凝集素,線毛,ペルタクチン,蛋白)およびD,Tからなる無細胞(a)百日咳ワクチン(DTaP)は,発熱および局所反応を引き起こす頻度が低いことから通常好んで使用される。
ワクチン接種は小児期に行われ,初回免疫および追加免疫注射がある。
百日咳に対する保護を追加するために,10?18歳の青少年用にTdapのシングルショット追加免疫が適用可能である。
有害事象はまれで,ほとんどは百日咳菌成分に起因する。
例えば7日以内の脳障害,発熱を伴うまたは伴わない3日以内の発作,あやしても治まらない持続的かつ重度の3時間以上の絶叫または号泣,48時間以内の虚脱またはショック,他に説明のつかない48時間以内の40.5°C以上の発熱,ワクチンに対する重度の即時反応またはアナフィラキシー反応などがある。
これらの反応は百日咳ワクチンの追加使用の禁忌である;ジフテリアおよび破傷風混合ワクチンは百日咳成分を除いて利用できる。
破傷風トキソイドは,破傷風およびジフテリアトキソイド吸着型(Td)中でジフテリアトキソイドと混合されている。
米国において破傷風はまれであるが死亡率は高い。
症例の1/3は予測不可能に発生する(微小または不顕性の外傷後)ため,破傷風ワクチン接種は依然として全ての人々に対して必要である。
免疫を維持するために,6歳以降はTd,0.5mL,筋肉内への追加免疫を10年毎に定期的に実施するべきである。
追加免疫の間隔が10年を超えても免疫は成立するが時間がかかる。
一部の専門家は10年毎の追加免疫の代わりに50歳時に1回の追加免疫を推奨している。
小児期にワクチン接種の初回シリーズを受けなかった成人は,それを成人量で受けるべきである。
7歳未満の小児には,ジフテリアトキソイドをTdより多量に含むDTのような別の破傷風トキソイド製剤を接種する。
●インフルエンザ菌b型結合ワクチン:
インフルエンザ菌b型(Hib)の精製莢膜であるポリリボシルリビトールリン酸(PRP)から調整されたワクチンで,小児におけるHib疾患を予防する。
全てのHibワクチン(HbCV)は多糖体としてPRPを使用するが,異なる4種類の担体蛋白を用いることにより異なる4種類のHib結合ワクチンができる:PRP-D(ジフテリアトキソイド),PRP-OMP(髄膜炎菌外膜蛋白),PRP-T(破傷風トキソイド),HbOC(ジフテリア変異株担体蛋白CRM197)。
●肝炎:
A 型肝炎ワクチンは不活化ウイルスを使用して調整されている。
B 型肝炎ワクチンは組換えDNA技術を利用しており,全ての人々に対する接種が推奨される。
このワクチン2種の使用に関しては肝炎で考察されている。
●インフルエンザ:
このウイルスは毎年抗原連続変異が起こるため,新型菌株に対する1年毎のワクチン再接種が必要となる。
通常は初冬または真冬に流行が始まることから,ワクチン接種は秋(北半球では通常10月および11月)に行う。
65歳を超える者,長期看護施設の入居者,慢性の心臓または肺疾患,あるいは代謝障害(特に糖尿病),腎不全,異常ヘモグロビン症患者,免疫抑制またはHIV感染患者,6?23カ月齢の乳児など,重篤な続発症を発現するリスクの高い全ての人にワクチン接種が推奨される。
医療従事者およびインフルエンザ症状の回避を希望する人にもワクチンを接種する。
(続く)
【関連する記事】