●手術:
投薬が無効で疾患が進行した場合には,手術を検討する;視床下核の高周波電気刺激が選択治療となる。
レボドパによりジスキネジアを生じた患者の場合は,後腹側淡蒼球の定位的手術(淡蒼球破壊術)により,オフ効果による運動緩慢およびレボドパ誘発性ジスキネジアが最長4年間にわたって大幅に軽減される。
重度の振戦が認められる患者には,視床の中間腹側核の深部脳刺激が有用なことがある。
胎児ドパミンニューロンの移植は,脳内ドパミンを充実させる実験的治療法である。
●理学処置:
活動性を最大限に引き出すことが目標である。
患者は,可能な範囲でできる限り日常活動に従事すべきである。
もしそれが不可能ならば,定期的な運動プログラムまたは理学療法が,患者の体調を整え,適応方法を指導するのに役立つであろう。
疾患自体やパーキンソン病治療薬,運動不足のために便秘になることがあるので,患者は繊維の豊富な食事を摂るようにすべきである。
栄養補助食品(例,オオバコ)および刺激性緩下剤(例,ビサコジル10〜20mg,経口にて1日1回)が有用である。
以上
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