中枢性の鎮痛機構である痛みを抑える神経の働きを高め、鎮痛効果を現します。
また、炎症を起こすブラジキニンの遊離を抑え、血行を改善し自律神経系の働きを調整する作用などにより痛みを和らげます。
通常、帯状疱疹後神経痛、腰痛症、頸肩腕症候群、肩関節周囲炎、変形性関節症の治療に用いられます
●特徴
特異な作用をもつ鎮痛薬です。痛みの神経の感受性を低下させることで、鎮痛効果を発揮します。
このため、一般的な鎮痛薬が効きにくい神経の損傷による神経障害性疼痛によい効果が期待できます。
炎症をともなう急性の痛みよりも、慢性に長引く足腰や肩の痛み、しびれ、冷感、あるいは帯状疱疹後のしつこいピリピリする痛みなどに適します。
下行性疼痛抑制系賦活型疼痛治療薬とされ、一般的な鎮痛薬や抗炎症薬(NSAIDs)とは作用のしかたが違います(非オピオイド系、非シクロオキシゲナーゼ阻害薬)。
神経の変性や損傷による神経障害性疼痛、いわゆる神経痛の治療に適します。
外科、整形外科、麻酔科領域を中心に、腰痛症や頸肩腕症候群、肩関節周囲炎(五十肩)などの治療に用いられることが多いです。
さらに、1999年 帯状疱疹後神経痛に対する効能が追加承認されました。
●副作用
主な副作用として、発疹、蕁麻疹、かゆみ、胃部不快感、吐き気、食欲不振などが報告されています。
このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
・呼吸困難、蕁麻疹、血圧低下 [ショック、アナフィラキシー様症状]
・全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる [肝機能障害、黄疸]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
妊娠または授乳中他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。